2019K-BOOK Festivalの際に韓国からの書店、コヨソサもサンクスブックスもウィットアンドシニカルもみんな声を一つにして推薦していた一冊。
新人チャン・リュジンの初の短編小説集です。8編とも今風の会社人の喜怒哀楽が書かれていてどれもすごいです。
それほど親しくない同僚に結婚式の招待状を巡るエピソード、スタートアップ段階のECサイトで働くまだ社会経験が少ない私が語るIT企業の人間群像。
今20代、30代の韓国のサラリマンたちの心理が丸々見える作品ばかり。ちょっぴり弱くて純真な主人公たちが最後にとる態度は相手を思う暖かい気持ち。悲しみの中で喜びをバランスよくとっています。
8編の中で一番好きな作品は「私の福岡ガイド」。
話が通じる仕事仲間に恋心を抱く30代の男性主人公。マグマグ応援したくなります。久しぶりに読んだ気持ちいい恋愛小説です。