2016年に長編小説『転覆した船』で第21回ハンギョレ新聞文学賞を受賞したイ・ヒョクチンによる最新作。

相手を理解したいけれど、利害にとらわれて愛に突き進めない若者たち。互いに最も深く理解し合う存在でいたいけれど、最も厳しく利害関係を突き詰めてしまうというアイロニー。欲望と愛の間で揺れる葛藤を淡々と描いた男女四人のリアルな恋物語。