韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション 03

生意気盛りの息子とおしゃまな娘。海外出張に忙しい夫としっかり者の妻、そして妻の母。
一見満ち足りてみえつつも日々のいらだちや明日への不安と静かに戦う、何気ない日常の一片に眼差しをむけたホームドラマ。
原題<소풍>

■韓国語朗読音声配信中(朗読:キム・スノク)
CUON YouTube チャンネル 『遠足』

Part 1(~P10)/Part 2(~P20)/Part 3(~ラスト)

著者:チョン・ソンテ( 全成太)
19 6 9年、全羅南道高興郡生まれ。
中央大学文芸創作学科および同大学院修了。
1994年、農村の若者の半日を風刺的な筆致で描いた短編「鶏追い」で実践文学新人賞を受賞し文壇デビュー。
その作品は金裕貞と蔡萬植、李文求の文体を受け継いでいるとも評され、中学・高校の教科書にも掲載されている。短編集『狼』で蔡萬植文学賞と無影文学賞をダブル受賞したほか、本作「遠足」を収めた短編集『二度の自画像』で李孝石文学賞を受賞した。
2017年には『狼』の英訳がアメリカで刊行されている。

翻訳:小山内園子
19 6 9年生まれ。東北大学教育学部卒業。
N H K報道局ディレクターを経て、延世大学などで韓国語を学ぶ。
訳書に姜仁淑『韓国の自然主義文学—韓日仏の比較研究から』(クオン)、キム・シンフェ『ぼのぼのみたいに生きられたらいいのに』(竹書房)、リュ・ジョンフン他『北朝鮮 おどろきの大転換』(共訳、河出書房新社)がある。

【韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション】
翻訳家きむ ふなが今お勧めする作家の深い余韻と新たな発見を感じさせる短編を
日本語と韓国語の2言語で紹介する新シリーズ。
人気アナウンサーによる韓国語の朗読をYouTubeで聴くことも可能です。