韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション 02

哲学研究者であるものの現実に馴染めない「わたし」とパニック障害を抱える青年J。不安や苦しみを抱きかかえつつ他者や自分自身との和解に至る過程を描いた作品。
原題<풍선을 샀어>

■韓国語 朗読音声配信中(朗読:イム・チュヒ)
CUON YouTube チャンネル 『風船を買った』
*各章の冒頭部分へのリンク
1章  2章  3章  4章  5章
6章  7章  8章  9章  10章

著者:チョ・ギョンナン( 趙京蘭)
1969 年、ソウル生まれ。
1996 年、東亜日報新春文芸に短編小説「仏蘭西眼鏡店」が入選し、創作活動を始めた。
本作品を表題作とする短編集『風船を買った』で東仁文学賞を受賞したほか、文学トンネ新人作家賞、今日の若い芸術家賞、現代文学賞などを受賞している。
主な作品として短編集『仏蘭西眼鏡店』、『わたしの赤紫色のソファ』、『象を探して』、長編小説『家族の起源』、『私たちは会ったことがある』、『舌』。エッセイに『百貨店』、『趙京蘭のワニの話』など。
既訳に「ちょっとした日々の記録」(『6 stories—現代韓国女性作家短編』集英社刊所収)、「同時に」(『いま、私たちの隣りに誰がいるのか』作品社刊所収)がある。

翻訳:呉永雅( オ・ヨンア)
1973年、静岡生まれ。慶応義塾大学卒業。
梨花女子大通訳翻訳大学院博士課程修了。
2007年、第7 回韓国文学翻訳新人賞受賞。
梨花女子大通訳翻訳大学院専任講師、韓国文学翻訳院アトリエ教授。
訳書にウン・ヒギョン『美しさが僕をさげすむ』、キム・ヨンス『世界の果て、彼女』(ともにクオン)がある。

【韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション】
翻訳家きむ ふなが今お勧めする作家の深い余韻と新たな発見を感じさせる短編を、日本語と韓国語の2言語で紹介する新シリーズ。
人気アナウンサーによる韓国語の朗読をYouTubeで聴くことも可能です。
CUON YouTube チャンネル 『風船を買った』