NOTICE & NEWS お知らせ & ニュース
NEW PRODUCT CHEKCCORI 新着商品
BEST PRODUCT CHEKCCORI イチオシ
CUON PRODUCT クオンの新刊
RECOMMENDED PRODUCT 店長のおすすめ
  • ◆しみず店長より◆
    2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展入選作で、著者は、グラフィックデザイン事務所兼一人出版社を運営しているキム・スンヨンさん。色鉛筆で描かれたような、ヨーロッパっぽい素朴な絵柄が印象的です。主人公は、本が大好きで記憶力はとてもいいのに、子どもの頃のことはまるで覚えていない一人の女性。つまらない毎日を送っていた女性はある日、近所の帽子屋さんで買った白い帽子に誘われるように、幼少時代の記憶が詰まった帽子の森へと入っていきます。そこで過去の自分と出会った女性は、自分がどれだけ特別な少女だったかを思い出し、毎日が前向きで明るいものに変化していきます。癒しを求める大人のみなさんに読んでほしい絵本です。
  • ◆ジヨン店長より◆
    造園学者のキム・インスがソウルの路地にある庭園の素朴で日常的な風景を温かい視線で描いた人文エッセイ。彼は長い間、大規模な再開発や新都市住宅事業などで消え続けるソウルの空間を文と写真で記録してきた。そして古い空き地、打ち捨てられた遊び場などにこっそり潜んでいた「シークレットガーデン」に目を向けた。雄大で華やかな庭園ではないが、ちょっとした植物を育てる小市民の思い出と哀歓、愛と喜びが込められた小さな庭園、シークレットガーデン。色とりどりの個性があふれる庭園の眺めと人々の話が繰り広げられる。
  • ◆スタッフさわだより◆
    友人同士の翻訳家二人による往復書簡形式のエッセイ。英語と韓国語の間で生きる二人が、翻訳の過程で生じる悩みや喜びから、読者の反応への思い、翻訳料についての葛藤まで、手紙を通して打ち明けます。古風な雰囲気をまとわせるために漢字語の割合を調整したり、自身の子どもの発言やSNSから若者言葉や俗語を研究してみたり。作品により相応しい表現を求めて日々どんな試行錯誤をし、どんなアンテナを張って暮らしているかが伝わってきます。励まし合いながら深く語り合う二人の対話が美しく、優しい一冊です。
  • 1980
    月まで行こう お気に入りに登録する前
    • ¥0
    • ¥1,980
    • カートに入れる
    ◆宣伝広報担当ささきより◆
    20代後半、会社勤めの女性3人。同期のいない3人の共通点は会社からの評価がいつも「まあまあ」だということ。そんなことから仲良くなった3人が、今の生活を変えようと仮想通貨世界に足を踏み入れ、その世界にのめり込んでいく。そのハラハラドキドキの展開にこちらまで手に汗握ってしまいそうに。なぜ仮想通貨に託すのか? 現実では変わる余地のない生活の反動なのか? 閉そく感たっぷりで、物価上昇が続き、生活にゆとりのなくなる今、この作品の爽快さがたまらない。思わず一緒に「月まで行こう」と声を上げたくなるはず。そんな読書体験もまた新鮮で面白い!
  • ◆しみず店長より◆
    『82年生まれ、キム・ジヨン』の編集者で文芸評論家のパク・ヘジンさんによる初の評論集です。「再び出会う人間」「自我の後退」「愛と憂鬱の仕業」「倫理も美しい」の四章構成。ハン・ガンの『작별하지 않는다』、キム・グミの『あまりにも真昼の恋愛』、キム・スムの『さすらう地』、キム・ヨンスの『이토록 평범한 미래』、キム・ヘジンの『娘について』などの作品について詳しく論じています。作品世界をより深く味わい、探究したい人にぜひ。小説を読んだ後にうまく言語化できなかった気持ちや考えを整理するのにも役立ちます。
  • ◆ジヨン店長より◆
    ソウルで古本屋を運営している著者は、いわば「本探偵」。その本探偵が自ら「不思議の国の古本屋」と名付けたこのウサギ穴のような空間には、彼が密かに15年間収集してきた「落書き本」がある。著者は本書でその落書きの裏に込められている正体不明の人々の内面、そしてその状況について想像力を巡らせた。本を読んだ人の人生が本の中に残されてこそ本が本らしくなるのだと語る著者。彼が伝える平凡だから心に染みる私たちの話に、しばし耳を傾けてみてはどうだろうか。
  • ◆スタッフさわだより◆
    舞台はソウルの地下鉄2号線。淡々と乗っては降りていく乗客たち。顔もなくモノクロに描かれた空間で、一人ひとりに光が当たっていきます。娘を一目見ようと急いで帰るサラリーマン、疲れた体で学習塾を後にする中学生、仕事に就いておらず、自分は何者なのかと戸惑う20代の男性……。それぞれが自分の言葉で語り始めると、表情や色彩、生活まで浮かび上がってきます。登場人物の生い立ちや家族構成は文章に出てこない部分まで細かく決めた上で制作されたそう。普段はただすれ違うだけの隣人たちの顔が、人生が、鮮やかに見えてくる絵本です。
  • ◆宣伝広報担当ささきより◆
    読んでいた車内で何度か涙が浮かんだり、時には思わず「ふふっ」と笑い声が漏れそうになったり、とさまざまな感情(多情)があふれた一冊だった。読み終わるとみぞおちの辺りから身体中に温かさが広がっていくようだった。著者は、前作『女の答えはピッチにある』でも人気を博したキム・ホンビさん。子ども時代の思い出からこのコロナの時代の出来事を、彼女なりの視点で感情豊かに、時には冷静に見つめた所感がたっぷり詰まっている。中でも「飛行機はわるくなかった」「旬の食べ物をしっかりと摂ること」は特にお気に入り。
  • ◆しみず店長より◆
    舞台はキリスト教系の男子高校。ルームメイトになったソヌとウィヨンを中心に物語は展開します。コミックですが、小説のような読後感が味わえる深みのあるストーリー。宗教を持つということ、母胎信仰、宗教と親子関係、キリスト教と同性愛、そして、いい人であるとはどういうことなのか。さまざまなことを考えさせられます。他人を完全に理解することは不可能だけれど、でも、だからこそ、相手の心の苦しみに寄り添うにはどうすればいいのか。10代の少年たちにあらためて教えられた気がします。ブックチューバーのキム・キョウルさんや詩人のオ・ウンさんもおすすめしています。
  • ◆ジヨン店長より◆
    なじみ深いながらも陳腐でない5つの物語を一冊にまとめたアンソロジー小説集。スリラー、ミステリー、SF、ロマンスなど、それぞれのジャンルで独歩的な領域を構築してきた5人の作家が韓国や外国の童話、古典小説をモチーフにしたこれらの作品は、昔話の普遍性にジャンル文学としての現代的な感覚を加え、斬新な想像力を具現化した。どの作品も現実を反映した多様な社会問題にスポットライトを当てながら、現代に生きている私たちに必要な新たな視点を与えてくれる。
  • ◆スタッフさわだより◆
    80万人超が登録するYouTubeチャンネルで、語りながら絵を描く美術クリエイター、イヨンさんのイラストエッセイ。20代後半で会社を辞めて現在の活動に至った過程を、漫画と文章で描いています。今しんどいのは自分のせいだからしょうがない、あまり幸せじゃないけど慣れたから別に平気…。あなたの心の底にそんな言葉が重く沈んでいたら、読んでみてほしい。所属する場が無くなり、人とのつながりが途絶えたとしても、「私」を軽んじず、切り捨てず、暗い道を一歩ずつもがき進んだ先輩の姿が力になるはずです。
  • 2200
    書籍修繕という仕事 お気に入りに登録する前
    ◆宣伝広報担当ささきより◆
    タイトルの「書籍修繕」に惹かれ手に取ったエッセイには、書籍修繕家である著者ジュヨンさんの手によって蘇る貴重本はもちろん、一般的に売られている一冊、家族との思い出アルバムなどに、依頼者の思いを受け取って最善のワザを施すその過程が丁寧に描かれていた。依頼者の思い、そしてジュヨンさんの思いを読みながら、思わず「本」を持つ手つきも丁寧なものに変わった。本に限らず「モノ」を慈しむ様子は、とても静かに心に沁み、そして心穏やかな時を与えてくれる。心にホッと暖かい明りが灯るような一冊は寒いこの季節におすすめ。
TOP